正直に言いまして、私はウィッチャー3(switch版)を3日で売ろうかなぁ……。と、迷っていました。
このゲームを始めたての時は「ウィッチャー3って面白いか?陰鬱だし、アクションがいまいちだし、つまらねぇ……。」という感想を持ってしまったからです。
ですが、つまらないという感想は「ウィッチャー3の世界観に入り切れていない状態」だからこその感想と言えます。
ウィッチャー3が合うか合わないかは「血まみれ男爵」の物語を終えるまではわかりません。そこが一つの分岐点です。
最初のチュートリアルから魔女にあうまでのストーリーではウィッチャー3の魅力に気づくことは出来ないでしょう。私はその時点ではウィッチャー3を面白いと思っていませんでした。
陰鬱な世界観と操作性の悪さ、村人や登場人物の口の悪さや血なまぐささ。たくさんの地名やら人名やら薬草、武器、調合などの煩雑なシステム。
最初の段階で情報量が多すぎるため世界観に入り込めずにゲームをプレイすることになります。
同じくオープンワールドのゲームである「ゼルダの伝説Botw」のような爽快なアクションや自由度、アニメチックなファンタジー世界とは打って変わった世界。
「ゼルダの伝説Botw」みたいなオープンワールドゲームを想像して「ウィッチャー3」をプレイすると持っていた期待感が打ち砕かれることでしょう。
Nintendo switchのゲームとは言えいちおうは18禁のゲームなので残酷な描写が結構あります。首吊り死体や火あぶり、拷問etc…。
自由な世界での冒険を夢見てゲームを始めると「なんだ、これ……。」となります。
NPCも主人公に対して口が悪く。「気持ち悪い、よらないで!」とか「猫みたいな目だな!?ネズミは好きかぁ!?」など態度がかなり悪いです。
怪物から村を開放してやったのに上のような罵詈雑言を浴びせられる。ウィッチャー3はそんな世界です。
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ウィッチャー3がつまらないと感じる理由
私はウィッチャーというゲームを1も2もやっていません。ウィッチャー3に出てくるキャラクターに関しての知識が無い中でプレイする初心者です。
プレイヤーに知識が無くとも、登場人物たちは顔見知りだったりかつて敵対関係であったりするわけで、人間関係がよくわからないうちに会話の選択肢を選ぶことになります。
人間関係が最初のうちは分からなくとも、物語を進めているうちに何となく察することが出来るようになってくるので混乱するのは最初だけだといえます。
世界観を理解するまでに時間がかかるため最初のほうだけではウィッチャー3の面白さ、魅力を感じ取るのは難しい。
せめて「血まみれ男爵」の物語を一通り終えるところまで耐えてプレイしてみてください。
私がswitch版ウィッチャー3を売ろうと考えていた時は魔女を見つけ出して皇帝と話をするところまでしか進んでいませんでした。
序盤の序盤。まだ本格的な冒険が始まってもいない段階です。
それでも陰鬱な世界観とアクションの操作性の悪さ、グロさ、システムの複雑さ、人々の主人公に対する態度などで、「このゲームあわないかもしれないなぁ」と感じました。
中古ゲームショップのWEBサイトを眺めて買取価格を探ってしまうくらいには、購入したことを後悔していました。
私のように序盤しかやっていないのに売ってしまうのは時期尚早です。
私は「定価で買ったのに速攻で売るのはもったいないな。もうちょいやるか」という気持ちでウィッチャー3を進めることにしました。
血まみれ男爵の物語において自分の選択がキャラクターの人生、結末を大きく変えてしまうのを知ってから「ウィッチャー3楽しい!」となったのです。
良かれと思って選んだ選択が後々、他の登場人物の生死を分ける選択だったりする。
ただの一本道の物語ではなく、しょっぱなから選択によって物語が変化する面白さを感じられればウィッチャー3は楽しめます。
暴力による解決策を取ることもできるし、話し合いで血を見ない選択をすることもできる。
選ぶのはプレイヤー次第なのです。
敵との戦いは慣れてくると立ち回り方を理解できて面白くなってきます。初心者のうちは一番簡単な難易度でプレイしたほうがいいです。
なぜならswitch版ウィッチャー3は敵にやられたあとのロード時間が結構長い。ゲームを再開するまで1分以上はかかります。
強い敵に何度も倒されているとロード時間の長さに辟易してウィッチャー3を嫌いになってしまうことでしょう。なので「このゲームつまんねぇなぁ」と感じて売りたくなったら、ひとまず一番簡単な難易度で物語のほうを楽しむモードに切り替えてください。
物語を楽しめるようになればおのずと戦闘も奥が深いと楽しめるようになります。
ウィッチャー3をつまらないと感じるのは世界観に入る前の煩雑さ、操作性の悪さ、情報量の多さだと思います。
キャラクターたちが勝手に話を進め、勝手に理解しあうのでプレイヤーとして置いてけぼりになる。
そのせいで世界観を楽しむ気持ちが準備できずにつまらないと感じるのです。
ただ、陰鬱な世界な上にグロかったり、残酷だったり、救われない話だったりするので、人によってはあうあわないがあります。
ウィッチャー3の世界観、物語が楽しめない人にはいつまでたっても楽しめないでしょう。
「血まみれ男爵」の物語を一通り終わらせて、その家族の行き着く先を見ることがウィッチャー3というゲームの始まりと言えます。
そこまでやって面白く感じないでつまらないという感想のままなら、ウィッチャー3はあわないのかもしれません。
switch版ウィッチャー3の特徴と感想
ニンテンドースイッチ版の「ウィッチャー3」を購入した人はおそらく「ゼルダの伝説Botw」を楽しんだ人でしょう。
「ゼルダの伝説Botw」はニンテンドースイッチのために開発されたゲームなのでスイッチと言うゲーム機での操作性は抜群です。アクションやカメラワーク、操作性が良いため遊んでいて苦痛を感じません。
ですがウィッチャー3はもともとニンテンドースイッチ用に開発されたものではないため、ニンテンドースイッチでの操作性はそこまでよくありません。
特に敵と戦うときの魔法の選択方法が面倒くさく、初心者には戦闘中の魔法の使い分けは難しいといえます。
そのせいで「ゼルダの伝説Botw」のようなオープンワールドゲームを求めてウィッチャー3を購入した人は「しょせんは洋ゲーか……。」と感じてしまうかもしれません。
アクション部分に爽快感は感じられないでしょうし、オープンワールドと言ってもレベルの概念があるため世界を自由気ままに旅することは出来ないのです。
「ゼルダの伝説Botw」のように初期のステータスの状態のまま、ラスボスの厄災ガノンを倒すような自由さはウィッチャー3にはありません。
ウィッチャー3は物語の主軸からずれた場所には強力な敵が出現しますし、推奨レベルに達していないクエストはクリアがかなり難しい。
ウィッチャー3は自由に世界を冒険すると言うよりも、ゲラルドとしての物語を楽しむゲームです。
物語をどう進めていくのかの自由度はありますが、ゼルダの伝説Botwとは面白さの方向性が違います。
ウィッチャー3のクエストはどれも人々の物語があり、背景や人間関係、その後どうなったのかなど想像力が掻き立てられます。
クエストの中には主人公の選択によって結末が大きく変わるものがあって、「まさかあの選択がこんな結果になってしまうなんて……。」といったプレイヤーの選択のせいで後味の悪い結末になったりするので物語の分岐を楽しむこともできます。
switch版のウィッチャー3はキャラクターたちの会話シーンが始まるとカクカクとした処理落ちみたいな状態になることがありますが、ゲームを操作するときには元に戻ります。
あと、PC版やPS4版などとグラフィックを見比べてしまうとかなりショボくてボヤっとしているなと感じるかもしれません。
ですが、携帯モードで遊ぶ分には全く気にならず森などの自然がきれいだなぁと感じます。
ニンテンドースイッチの携帯モードで遊んでいますがファストトラベルなどのロード時間くらいしか気になるものはありません。
ファストトラベルと敵に負けてしまった後のロード時間は結構かかるのでその辺は気になるかもしれません。ですが、それ以外で不快なロード時間はありません。
「ゼルダの伝説Botw」を基準としてアクション部分を評価すると爽快感は無いとしか言えないでしょうが、緊張感のある敵との戦いは慣れてくると面白くなってきます。
初心者の状態だと敵との戦闘が難しく感じると思います。その場合は難易度を一番下まで下げてヒットアンドアウェイ戦法で戦うとうまく立ち回れます。
switch版ウィッチャー3は魔法の選択が面倒くさくて戦闘中での切り替えに頭が回りにくい。これは何度か戦闘をかさねて慣れるしかありません。
ニンテンドースイッチ版はウィッチャー3のゲームを起動し続けるとエラーを起こしてゲームが強制終了することが何度かありました。
これに関してはこまめにセーブをするしかありません。12時間くらいプレイして1回ほどエラーが起こったのでそこまで高頻度で強制終了するわけではないと思います。
私が感じるのは自動セーブが作動したときに強制終了しやすいような気がします。
こまめに手動セーブすることと、起動しっぱなしではなくたまにゲームを終了するなど対策が必要でしょう。
何度もエラーを起こして終了する場合はmicroSDが悪い可能性があるので高性能で安定性のあるものに切り替えてみてください。
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switch版ウィッチャー3面白いよ!
最初は本当に売ってしまうと考えていましたが、今では売らなくて良かったと思っています。
ウィッチャー3は面白さを感じ取れるようになるまで時間がかかるゲームです。
陰鬱な世界観で、グロくて、残虐で、人間の欲望が描かれたストーリーなので合わない人には合わないのですが、ひとまず「血まみれ男爵」の物語までやってからつまらないかどうかを判断してもらいたい。
「血まみれ男爵」の家族の物語を通してウィッチャー3の面白さを感じられないなら、その後もきついかもしれません。
ウィッチャー3の多くのレビューが言うようにストーリーが重厚です。設定がぎっしり詰まっていてその世界で生きている人々の生活、サイドストーリーも充実しています。
メインストーリーは「なんだ?このハゲは?」とか思うこともありますが、いろいろな人たちの物語が交錯して徐々に真実が分かっていく過程は、壮大な映画を見ているように感じられます。
ニンテンドースイッチ版のウィッチャー3には地図とかシールとか世界観が分かる小冊子がついているのでデータよりも現物のほうがお得です。
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ウィッチャー3の地図は考えぬかれて作られているようで、地図の後ろには使い古した紙のような汚れが再現されていて、冒険に使われた本物の地図っぽさが出ています。
こんな映画のような壮大な物語を携帯ゲーム機で楽しめるのだから時代は変わったものです。
ワンダースワンで働くチョコボを延々とやっていた時代と違って、パソコンで動かすゲームを携帯できる時代。
ライトゲーマーの私にとって腰を落ち着けてやるゲームよりも携帯ゲーム機でちょっとした時間に気ままに遊べるほうがいい。
ゼルダの伝説Botwのような爽快なアクションや自由に旅ができるわけではありませんが、ウィッチャー3は物語が本当に面白い。
最初はマジで買ったことを後悔しました。しかし、徐々に世界観を理解してウィッチャーとして世界を歩めるようになったならきっと物語を、ウィッチャー3の世界を楽しめます。
ゼルダの伝説Botwみたいな自由度と爽快感を求めてウィッチャー3を遊ぶと肩透かしを食らうかもしれません。
ですがウィッチャー3は別のベクトルで面白いオープンワールドゲームです。
私はその魅力、世界観に入り込むまで結構時間がかかりました。12時間以上はプレイして、やっと面白く感じられるようになりました。
もしかしたら、ウィッチャー3をつまらないと評価している人たちも私と同じ状態だったのかもしれません。
わけわからん用語や人物、操作性の悪さなどが世界観を理解する障害になっているのでしょう。一度ウィッチャーとしての生き方を理解できればあとはこのゲームの面白さのとりこになります。
私は洋ゲーがあまり好きでないですし、同じオープンワールドゲームである「スカイリム」はまったく楽しめませんでした。(登場する女キャラは全部ゴリラなのが×)
ですが、ウィッチャー3はまだまだ楽しんでいます。ニンテンドースイッチでオープンワールドゲームを楽しみたいのであればウィッチャー3がおすすめです。
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nintendo switchで一番のおすすめは「ゼルダの伝説Botw」ですがね!
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