土地家屋調査士試験で必要になる道具は他の士業の資格よりも多いです。
とくに作図用の文房具はいろいろな会社が販売しているので、試験に使うのにおすすめの道具を厳選して紹介していきたいと思います。
道具選びに迷っている時間があったら、勉強した方が有意義なので、この記事の道具をそろえれば十分なように情報をまとめていきます。
一覧にしますと「土地家屋調査士試験」では、次の道具が必要になります。
・関数電卓
・極細ボールペン
・製図用シャープペン
・択一用シャープペン
・書式練習用紙
・コンパス
・円分度器
・三角スケール
専門学校の一発合格系の講座でも関数電卓や三角スケールなどはセットではないので、アマゾンなどで手に入れる必要があります。
三角スケールは土地家屋調査士用と建築士用の道具に分かれているので注意してください。縮尺度が違います。
では、土地家屋調査士試験で使うおすすめの道具を紹介していきます。
おすすめの三角定規
土地家屋調査士試験において、三角定規は市販(アマゾンなどで買えるもの)しているものは絶対におすすめしません。
東京法経学院やLecがWEBショップで売っている三角定規を入手してください。作図の効率が全く違います。
専門学校が作っている三角定規は、土地家屋調査士試験に特化した作りにたっているため、使い勝手が段違いです。
縮尺度も試験専用の数値で、作図がスムーズに出来るように工夫が随所にされています。
東京法経学院とLecの三角定規、どちらを買っても同じような仕様なので、それほど違いはありません。
違いがあるとすれば、東京法経学院の三角定規は、メモリ部分に数字がふっていないというところ。縮尺度が分かりやすい様に、赤と青の棒線で500分の1と250分の1を区別出来るようになっているというところです。
Lecの三角定規はメモリ部分に数字がふってあります。メモリに数字があっても実はそれほど役には立ちません。
なぜなら、自分で解答用紙に座標値を縦横に書いていくのが普通の解き方だからです。
ただ、メモリを見失ったり、見間違えたりというケアレスミスが少なくなるかもしれません。メモリに数字が書いてあるかどうかは、個人の好みで選ぶといいかと思います。
それと、Lecの三角定規は縮尺度がちょっと判別しずらいという特徴があります。これに関しては自分で分かりやすく、油性マジックで目印を付けたりすれば、何の問題もありません。
Lecの三角定規はオンラインショップで購入できます。
LECオンラインショップ(E学習センター)
私は両方の三角定規を購入しました。Lecの書式解答用紙100枚セットを買う時のついでに手に入れました。
どちらの三角定規も使い勝手に違いはありません。
しいて言うなら、東京法経学院でテキストや過去問と一緒に購入してしまうのがおすすめです。
東京法経学院のWEBショップでは、いくら買っても送料が無料になりません。なので必要なものは一気に買った方が安上がりです。
三角定規には滑り止めを付けてください。作図する際に定規がズレないようにするためにも必要です。
メモリの近くに貼ってしまうと多少三角定規が浮いてしまうので、小さく切って中心付近に貼ってください。
滑り止め効果が薄れた場合は濡れタオルでふき取るか、ウェットティッシュでキレイにすれば元通りになります。試験会場で滑り止めが汚れていたら大変なので、一つ持っていきましょう。
関数電卓は高機能じゃなくていい
関数電卓はカシオ、シャープ、キャノンなどが様々な種類、機能を備えたものを販売しています。
中には土地家屋調査士試験では必要のない高機能品もあるので、必要最低限の機能を備えたものをおすすめします。
FX-JP500-Nが比較的に安くて、必要十分な機能があります。土地家屋調査士試験にもしっかり対応したモデルなのでおすすめです。
関数電卓で見るべきは土地家屋調査士試験に対応したモデルなのかという事と、メモリーの数です。メモリー数は9くらいで試験に対応できます。
極細ボールペンはサラサがおすすめ
土地家屋調査士試験で使うボールペンでおすすめなのはゼブラが出している「サラサ」という商品です。
ボールペンの太さは0.3あたりが作図しやすい。書き心地もいいですし、何よりもインクが乾くのが速い!
作図作業をしていると素早く線を引かなくてはならないため、どうしても書いてすぐのインクにふれてしまうことがあります。
インクの乾きが遅いと、インクを解答用紙上で引き延ばしてしまい、散々な解答用紙になってしまいます。
ですが、ジェルボールペンのサラサは速乾性があり、書いてすぐのインクにふれても簡単にはのびません。
昔はサラサ一本100円くらいしたのですが、今は10本で500円前後で売っています。なので、土地家屋調査士試験で使う極細ボールペンは「サラサ」だけで十分だと言えます。
ジェットストリームをすすめているサイトも中にはありますが、私はおすすめしません。
ジェットストリームは作図の際に、下書き線の上からなぞり書きすると、頻繁にインクが途切れることがありました。
それに、ジェットストリームは直線を引く際に、ペン先にインクの玉が出来やすいという性質があります。インク玉を紙の上で引き延ばしてしまうと大変なので、ジェットストリームはおすすめしたくありません。
文字を書く分にはジェットストリームはインクの発色がよくていいのですが、土地家屋調査士試験の作図には不向きです。
作図の下書きには製図用のシャープペンを使いましょう。できるだけペン先が細いタイプのものがおすすめです。
製図用のシャープペンは落とすとペン先が壊れやすいので、落とさないように注意しましょう。
択一用のシャープペンは芯の太いものがおすすめ。もしくは濃い鉛筆を使うのが良いでしょう。
書式練習用紙は1冊あればじゅうぶん
書式問題の答案は問題集についていない場合が多いです。そんな時に使うのが書式練習用紙。
東京法経学院のWEBショップで販売している練習用紙を1冊手に入れてください。この一冊があればじゅうぶんです。
種類ごとに1枚だけ使わずにとっておき、必要な分をコンビニなどでコピーして使ってください。
書式問題では、この練習用紙が無いと解答になかなか慣れません。あるのとないのとでは、理解力に確実に差が出ます。
コンパスは万が一の時の秘策
土地家屋調査士試験では作図の配点が結構高いのです。なので、何かしら図面を書かなければ合格点をとるのは難しいのが現状です。
例え正確な座標値が分からなくても、作図をしなければならないという場合も出てきます。
コンパスを使うことで、作図部分だけでも完成させることが出来る、という場面に出くわすときもあるのでしょう。
まぁ、ほぼ使いません(笑)
私は練習用問題で一度使たことがあるくらいで、試験で使ったことは一度もありません。
ただ、コンパスを使って各界平面図の2階や3階を早く描く方法などもあるので、積極的に使う人もいるのかもしれません。
ほとんど使わないのですが、100%使わないとは言い切れません。一応、用意しておくと安心です。
円分度器で作図の間違い探し
円分度器は作図の際に、確認用として使う道具です。
角度が正確かどうかを確かめるにはこの円分度器が無ければいけません。でかすぎると使いにくいので12cmくらいのものがおすすめです。
三角スケールは作図の見直しに必須
三角スケールも作図があっているのかを確認するための道具です。素早く辺の長さを確認するのに便利。
三角スケールには土地家屋調査士用と建築士用があるので間違わないように注意しましょう。縮尺度が違うので、建築士用の三角スケールは、土地家屋調査士試験では何の役にも立ちません。
土地家屋調査士試験で必要な道具、文房具まとめ
以上が土地家屋調査士試験で必要なおすすめの道具です。
使用するボールペンなどの文房具に関してはあまりこだわらない方がいいと思います。
「弘法筆を選ばず」とも言いますから。
道具にこだわるよりも勉強に時間を割いた方が有意義です。
それでは、土地家屋調査士試験で必要なおすすめの道具をまとめます。
・関数電卓
・極細ボールペン
・製図用シャープペン
・択一用シャープペン
・書式練習用紙
・コンパス
・円分度器
・三角スケール
土地家屋調査士試験で使う道具は以上になります。
あまり道具にこだわりすぎず、自分に合っているものを選択してください。
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