5年以上ひきこもって、ニートしている人間は、なんとなく「まずいなぁ…。働かなくちゃなぁ…。」と思いながら就職活動をはじめたとしても上手くはいきません。
私がそれで何度か挫折しているのでわかるのです。
長い期間ひきこもってニートしていた人間は、
「どんな仕事なら自分にできるのか」
「将来どんな自分になりたいのか」
「自分のやりたいことは何か」
最低でもこれらの事を、はっきり誰かに伝えられるくらいに言語化してから就活をはじめるべきです。
今まで、なんとなく働かず、部屋から出ず、ぼぉ~っとニートしていた人間が、なんとなくで就活続けられるはずがありません。
長年ひきこもっていたニートは、自分の意志を確立する。
「意識改革」が必要なのです。
意識改革せず就活すると食い物にされる
ネットではニートは転職エージェントを利用すると就職成功率があがるだとか、ひきこもりを脱出して社会復帰するには、転職エージェントのコンサルタントに相談するのが近道、みたいな記事内容をよく見かけます。
私もニート脱出のための就活が上手くいかなくて、ネットの記事に期待して転職エージェントを利用していた時期がありました。
ただ、自分の中の強い意志がないと、転職エージェントのコンサルタントにいいように使われてしまいます。
連中は口が上手く、社会人経験の少ないニートを自分たちの進めたい方向に誘導するために、様々な言葉を使ってゆさぶりをかけてきます。
「あなたのためを思って提案しているのです。」とか「〇〇さんが長く働ける職場をと思ってこの仕事をおすすめしているのですよ。」とか、いかにコンサルタントが貴方のことを考えて提案しているのか、ということを訴えてきます。
ニートからすれば、今まで自分の味方がいなかったから、自分の事を考えてくれている転職エージェントの担当者に対して感謝をしてしまうかもしれません。
詐欺師が相手を騙すとき、まず自分の事を信頼させるところから始めるわけですが、それと転職エージェントのやり口は、ほぼ同じです。
自分の事を真剣に考えて提案してくれているんだ、とニートに錯覚…いえ信頼をさせてから、自分たちの利益になるように行動をさせるのです。
そもそも「無料」でニートの就職を助けてくれるなんて甘言を疑わなければなりません。
自分の中に強い意志がない人が多いからこそ、転職エージェントみたいな弱者を食い物にする仕事が世にはびこるのですよ。
自分の中に確固たる意志があれば、相手の言葉の裏に何があるのかを、見極めることが出来ます。
「あなたのために」なんて、心の底から考えている人間はこの世にいません。その言葉を口にした人間を信用してもいけません。
しかも、相手は企業、会社ですからね。会社とは利益を優先する存在です。慈善事業のボランティア団体ではないのです。
意志がないと、相手の口車に騙され、特定派遣のエンジニアとかの未来の無い、人間を使いつぶす会社に就職させられます。
実際、私は悪質なエージェントを利用してしまった際、半ばおどし文句のようなことを言われながら、特定派遣の正社員へとねじ込まれそうになりました。
「もう、あとが無いんですよ?」「空白期間が長いあなたを雇ってくれる企業なんて、ここを逃したら最後ですよ?」とか、いろんな精神的にきつい言葉を投げかけられました。
転職エージェントの事務所でも、電話でもメールでも、とにかくしつこいし、まったくこちらの意見は聞かず、コンサルタントの進めたい方向に無理やり進めてやろうと躍起になっている姿は、醜悪そのものでした。
なぜそんなに強引なのかと言えば、転職エージェントの担当者が就職先の企業から成功報酬として数十万円もらえるからです。
転職エージェントは求人を出している企業からの依頼で、求職者とのマッチングをしています。そして、報酬を企業からもらうことで、会社としての利益をだしているのです。
ニートなどの求職者が「無料」で転職エージェントを利用できるからくりがこれです。
転職エージェントのコンサルタントも、依頼している企業へと求職者を就職させれば、数十万円単位の成功報酬を獲得できるのです。だからこそ、強引に就職させようと躍起になるわけです。
たとえ、相手の気持ちを踏みにじろうと、成功報酬の前では他人の気持ちなんて、羽虫のようにどうでもいいもの。
ニートの就職を手助けしたいから仕事しているんじゃありません。お金をがっぽり稼ぎたいから転職エージェントのコンサルタントをやっているのです。
転職エージェントのコンサルタントは営業職です。営業職は相手のためを装いながら、自分の利益を優先するような仕事。
自分の中に強い意志がない人間は、こういった利益優先の連中に食い物にされてしまう…。だからこそ、長年ひきこもっていたニートは、意識の改革が必要なのです。
無料で最後まで、就職を助けてくれる人なんてこの世にはいません。
親兄弟だって、そこまで面倒見てくれないでしょう。助けてくれるならニートなんてなりませんもの…。
転職エージェントは慎重に使え!
意識改革しないまま、転職エージェントを利用するとどうなるかは分かっていただけたと思います。
良い様に使われ、報酬を得るためのエサ、もしくはカモネギとして利用されるのが落ちです。
ですが、転職エージェントにも社風があり、ニートが使っても嫌な目を見させられないですむ会社もあります。
嫌な思いをさせられた転職エージェントに関して言わせてもらえば、「長年ひきこもりのニートは絶対に利用するな!」です。
ニートや既卒をメインターゲットにしている「情弱ターゲット企業」は、働いている人間も会社の体質も低レベルです。
逆に利用してよかった転職エージェントもあります。ただ、私はそこで就職決ったわけではありません。以下の二つでは面接対策とか、就職の悩みを聞いてくれたのがすごく助かりました。
「ウズキャリ」というところと「いい就職」という転職エージェントです。
ウズキャリは、どの企業でも通用するように面接練習を数十時間かけてやってくれます。面接練習が入っている日は、丸一日面接練習で潰れますが、きっちり練習を重ねさせてくれるのでありがたいところです。
いい就職のコンサルタントは、とても親切で、以前利用したところと違って強引でガツガツした嫌らしさがなくて新鮮でした。しっかりと誰かに、こちらの話を聞いてもらうことが、どれだけ心の重荷を軽くするのか実感しました。
一番初めに利用するならば、いい就職をおすすめします。次点でウズキャリです。
転職エージェントも、運営している企業の体質ごとに違うので、利用できそうなサービスは利用してみるべきです。
ニートは意識改革すべし
長年ひきこもっていて、なんとなく始めた就活、焦りだしてはじめた就活は、就職への意識が低いゆえになかなかうまくいきません。
転職エージェントを利用する場合にも、以下の事をしっかりと言語化して、相手に説明できるようにしましょう。
「どんな仕事なら自分にできるのか」
「将来どんな自分になりたいのか」
「自分のやりたいことは何か」
どこでもいいから就職する、ということが目的になってしまうと、その気持ちが面接とかで表に出てしまうものです。
就職する理由を明確にし、自分自身の方向性を決めることで、面接中の発言にも説得力が増します。
どの方向へ進むのか分かっていれば、就活の途中で挫折してしまうことも無くなるでしょう。
長年ニートしていると、就活はそう簡単に上手くはいきません。30社くらいは落ちるのを覚悟して、挑むうえで、自分自身の意識改革は必須なのです。
面接でかっこいいことを言う必要はありませんが、確固たる意志を持っていない場合は、面接官に見抜かれ、落とされます。
長年ひきこもりのニートだった人間が、就職への明確な意識も、確固たる意志も持たずに就職活動すれば、まわりのライバルに後れを取るのは当たり前です。
この言葉は苦手ですが、「自己分析」をしっかりとやることが、ニート・ひきこもりにとって就職への近道なのです。
自分を見つめなおし、就職への意識の改革をすることで、社会復帰に近づけます。
諦めない事です、腐らない事です。行動を続ければ道を見つけることが出来る。
長年ひきこもりのニートでも、案外何とかなります。
転職エージェントを利用するときは、自分の意志をしっかりと持って挑んでください。
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